CWEに初参加する人への簡単な説明
要約
初めて CWE に参加する人に向けて簡単な前提知識を説明する. 複数のクラメンに複数回に分けて話しているのでここに書き起こしておく. CWE がどんな感じに進行していくのか,自分はどんなことを頑張ればいいのかを事前に一度考えるきっかけとして利用してもらえるとうれしい.
CWE に初めて参加する人の大半は前半から中盤にかけてほとんどピックされないが,終盤になれば戦闘に出る機会をもらえるのでクラメンを信じて最後まで待機を続けてほしい. CWE のルールを大雑把に紹介しながら,どうして終盤まで出番がないのか,最後になったら出番をもらえるのか説明していく.
はじめに
そろそろ次の CWE が近づいてきたということで戦車ブログ界隈が盛り上がっているようだ. 必要な車両を開発しよう,車両の使い方をランダム戦で練習しよう,進撃戦に出て集団戦の動きを身につけよう,どれも大事なことだ. 指揮官にピックしてもらうために必要なことを事前に伝えてくれているので特に車両がほしい CWE 初心者は目を通すと良いと思う.
自分は前回の工業の夜明け(2020 年 2 月)が初めての CWE だった. CWE が何なのかルールも流れもわからない私は Twitter に流れてきた CWE に参加する人向けのブログをたくさん読んだ. 皆,必要な車両を開発しよう,車両の使い方をランダム戦で練習しよう,進撃戦に出て集団戦の動きを身につけようそんなことを書いていた. 指揮官に言われた車両を作って進撃戦にたくさん出て,最終的にお情けで引き上げていただいて車両を獲得させていただいた. そんな経験をしたので車両がほしい人はぜひそうすると良いと思うし,自分は今回も頑張るつもりだ.
それはそれとして,初めての CWE では CWE のルールや仕組みがわからず,指揮官や運営の方々の言っている内容の理解に支障をきたす場面があった. 自分は引き上げていただく立場だったが,最初は引き上げという概念を知らなかった. 最近はクランの中でも CWE 初めての人が「車両をとるのってどれくらい大変?」「自分はピックされるのかな?」「仕事を休む日はいつがいいんだろう?」といった疑問を抱いている様子を見かける. これから CWE に向けて色々な話が出てくるときに理解の助けになることを願って CWE ではどんなことが起こるのか大まかな仕組みと流れを説明したい. 前回の CWE の体験を元に説明するので,新しいルールでも同じように進むとは限らないが,ある程度の前提知識を持ってもらえれば運営や指揮官の負担が減ると期待している.
名声ポイント
最初に名声ポイントと順位表を説明しておく. そもそも CWE では,クランの順位表と参加者の順位表の 2 つの順位表がある. クラン名声ポイントや個人名声ポイントは経験値のように戦闘の結果に応じて得られ,これらのポイントの所持量で順位が決まる. 戦闘が終了するとクランにはクラン名声ポイントが与えられ,各個人には個人名声ポイントが与えられる.
クラン順位は純粋にクラン順位上位を目指しているクランを除けば,気にする必要はほとんどない. せいぜい後述する報酬のボンズにちょっとおまけがつく程度だ. ではクラン名声ポイントが要らないかというとそうはならない. 次の節で説明するが,クラン名声ポイントは戦闘を起こすために必要なので,クラン名声ポイントの確保は個人名声ポイント獲得の第一歩になる.
参加者の順位表は名声の街道と呼ばれ,個人名声ポイントを稼いで上位 1000 人くらいに入ると車両獲得権が得られる. 報酬車両を目指す人はここでの上位入賞を目指すことになる. 車両獲得圏内に入れなかった場合でも順位に応じてボンズなどの報酬が配られる. 報酬のボンズだが,報酬車両がもらえるような上位に入れなければもらえるボンズも少ないので,オークションの観点では期待をしてはならない.
さて,少し前に触れた通り個人名声ポイントは戦闘の結果に応じて得られる. より多くのポイントを稼ぐにはより多くの戦闘に参加しなければならないが,それだけでなく戦闘で得られる個人名声ポイントに倍率をかけられる. このブーストは個人名声ポイントを支払って有効にする. ポイントを支払うと個人名声ポイントが減るので一度順位が下がるが,その後効率よくポイントを稼げるので最終的にはより上位を目指せる. ブーストのレベルをどこまで高めるのが最適かは各個人の状況によるのでクランの運営陣の指示をよく聞くべきだ.
初めて参加する人は自分の個人名声ポイントや順位を名声の街道で確認する方法を最初に教えてもらうと良い. どれだけの個人名声ポイントを持っているかはピックにも影響するので,CWE 期間中は常に名声の街道を確認して運営陣の指定するスプレッドシートなどを適宜更新しよう.
グローバルマップと戦線と領地
CWE 期間中,運営陣はグローバルマップとにらめっこすることになる. グローバルマップはここにアクセスすると閲覧できる.
工業の夜明けではアメリカ付近が使用されていた. 黄色い太線で囲まれた区画が 3 つあり,広いほうから順に基本戦線,上級戦線,エリート戦線と呼ばれる. 上位を目指すクランでなければエリート戦線に関わることはないと思うので今後は基本戦線と上級戦線だけに触れる. 各戦線は細かく区切られそれぞれが領地と呼ばれる.
CWE 期間中は各領地でトーナメントを行う. たくさんのトーナメントに参加してたくさん戦闘して勝ち上がるとたくさんポイントがもらえるというのが基本的な仕組みだ. 領地に既に保有者がいる場合,トーナメントを最後まで勝ち上がったクランはその保有者と領地の保有権をかけて戦闘を行う. この戦闘の勝者が領地の保有者となり,また翌日にトーナメントを勝ち上がったクランと対戦することになる.
基本戦線の領地のトーナメントは基本的に申請すれば参加できる. ただし,同時に参加申請できる数には上限がある. 基本戦線では最後の領地保有者との戦闘において通常の戦闘の 5 倍の名声ポイントが得られる. この 5 倍の名声ポイントが得られる戦闘を 5 倍戦闘と呼ぶ. 5 倍戦闘に多く参加するのが名声の街道上位への近道になる. なお,基本戦線は 10vs10 の形式なので,人数が集まれば 3 部隊 4 部隊が同時に戦闘するなんてことも十分あり得る.
上級戦線ではトーナメントの参加者を決定するために上陸オークションが行われる. このオークションはトーナメントに参加したいクランが好きな分量のクラン名声ポイントを決めて入札する. オークションに負けてしまうとトーナメントに参加できず,戦闘ができない. オークションに勝てば入札した額面のクラン名声ポイントを支払ってトーナメントに参加できる. 上級戦線ではトーナメントの初戦から全ての戦闘が 5 倍戦闘になるので,クラン名声ポイントがあって勝算があるならこちらで戦闘を起こしたい. 上級戦線は 15vs15 の形式になる.
トーナメントに参加して勝ち進み,領地を保有すると嬉しいことが 3 つほどある. まず,領地を保有しているご褒美にクラン名声ポイントが得られる. 得たクラン名声ポイントを使って上級戦線のトーナメントに参加し,たくさん 5 倍戦闘を起こそう. 次に,隣接する領地でのトーナメントにオークションを経ずに参加する権利が得られる. これを侵攻といい,上級戦線でも名声ポイントを使わずに 5 倍戦闘を起こせる. さらに,領地保有者としてトーナメントの勝者と領地防衛戦をできる. 基本戦線でも待っているだけで 5 倍戦闘ができる. 防衛戦に勝ち続ける限り毎日 5 倍戦闘が 1 回保証される.
ここまでグダグダと説明してきたのは次のことを理解してもらうためなのでこの先を心して読んでもらいたい. 一日にできる戦闘の数には限りがあるので個人名声ポイントを稼ぐには 5 倍戦闘にたくさん参加しなければならない. 5 倍戦闘をするにはクラン名声ポイントを使って上級戦線で戦うか,基本戦線でトーナメントを勝ち上がって領地保有者と戦闘するか,領地を保有して領地保有者として戦闘するかしなければならない. どの方法を選ぶとしても,事前にたくさん戦闘して勝っておかなければならない. これを理解したうえで次の節に進んでもらいたい.
CWE の典型的な流れ
繰り返しになるが CWE が始まるまでの間何をするべきかは他のブログを読んでほしい. 必要な車両を開発しよう,車両の使い方をランダム戦で練習しよう,進撃戦に出て集団戦の動きを身につけよう. ここからは CWE 期間を大雑把に 3 段階に区切って何が起こるのかを説明する.
まずは第一段階,スタートダッシュを決める段階が始まる. この段階では今後 5 倍戦闘を起こすために必要なクラン名声ポイントや領地を確保することが至上命題となる. 先に述べた通り,個人名声ポイントを稼ぐにはその土台としてクラン名声ポイントや領地が必要なのでここでの失敗は許されない. だから,報酬車両のような「強い」車両を持っている人,プレイヤースキルを持っている人からピックされていく. 車両はないし腕もとびぬけていない CWE 初心者は基本的にピックされない. もちろん複数部隊が立ち人数が必要な時にピックしてもらうために待機は欠かせない. ここでコツコツポイントを稼いでおくことが今後に響くことが大いにあるので頑張ろう. とはいえ,一番大事なのは後々自分の個人名声ポイントにするための領地やクラン名声ポイントをお上手なクラメンに用意してもらうことだ.
2 日目 3 日目と日付が進み,領地やクラン名声ポイントを確保したら第二段階へ移行していく. この段階では領地の拡大やクラン名声ポイントの貯蓄増大を目指して戦闘を繰り返す中でクランのある程度以上の腕のある人の個人名声ポイントを貯めることになる. 確実に車両を獲得できるであろう個人名声ポイントを獲得した「安全圏にいる」クラメンの数をできるだけ増やし,次に来る引き上げに向けて余裕を作るのが大切だ. だからここでも勝率を担保するために腕のある人中心のピックになる. 対戦相手や領地の重要度によってはこれまで出番の少なかった人にも出番が回ってくることがあるので腐らず毎日待機しよう.
CWE 終盤を迎え,クランの上位の人達が十分な個人名声ポイントを蓄えて安全圏に入ると最終段階「引き上げ」が始まる. これまでピックされる機会のなかった人達は引き上げ組と言われる. 引き上げ組にとってはここが本番正念場. できるだけ多くの戦闘に出て名声の街道を駆け上がろう. クラン全体でやることはとてもシンプルで,蓄えた領地やクラン名声ポイントを使ってたくさん 5 倍戦闘を起こして個人名声ポイントが足りない人をピックする. 領地やクラン名声ポイントが底をつくのが先か,クラメンの個人名声ポイントが貯まるのが先か,おなかの痛むレースが始まる. 引き上げられる人達が自分のために頑張るのはもちろん,引き上げる側も一人でも多く車両を取れるようにと願い,指揮官は戦闘を継続するための勝率を担保しつつ,一人でも多くの引き上げ組を連れて行こうと苦心することになるだろう. 最終日ギリギリまでできるだけの引き上げをして CWE は終了する.
CWE が終了したら獲得した個人名声ポイントと報酬を交換できる. 車両がほしくて獲得権を得られた人はボーダーのポイントとボンズを支払って車両を得られる. 他にも迷彩・デカール・ボンズ・リザーブなどと交換できたと思うので好きなものをお買い物しよう.
ここまで読んでもらえれば運営陣や指揮官の口から出てくる単語も少しは聞いたことがある程度には思ってもらえると期待している. 少なくとも仕事を休む日を選べる程度にはなれたのではないだろうか.
大事なこと
- CWE では個人名声ポイントを稼いで名声の街道での上位入賞を目指す
- 個人名声ポイントを得るには多くの 5 倍戦闘に出る必要がある
- グローバルマップには上級戦線や基本戦線があってそれぞれルールが少し違う
- 5 倍戦闘を多く起こすために前半は腕重視のピックが多くなる
- 前半ピックされなくても引き上げがあるのでクラメンを信じて待機を続けよう
この 5 つだけでも頭に置いておいてもらえるといいかなと思っている.