RaspberryPiのセットアップ

8月 29, 2020

Raspberry Pi をセットアップする手順を書き残しておく．ディスプレイをつなぐのは面倒なので SSH で全てを済ませる． OS は Raspberry Pi Imager で raspbian をインストールする．手元の Raspberry Pi 2 Model B をセットアップしながら書いているので Wi-Fi 周りの情報はない．

Raspberry Pi Imager のダウンロード

公式のダウンロードページ（https://www.raspberrypi.org/downloads/）で SD カードへの書き込みツールである Raspberry Pi Imager が配布されている． Windows では exe ファイルがダウンロードできるので実行してインストール．終わるまで気長に待つのみ．

SD カードへの書き込み

Raspberry Pi Imager を起動する． OS は RASPBERRY PI OS (32-BIT)を選択し，SD カードを指定して WRITE ボタンをクリック． SD カードの中身が消えても大丈夫なものか確認して YES をクリックして書き込み開始．書き込みが終わると SD カードのマウントが解除されるので物理的に一度抜き差ししてから SSH の有効化に進む．

SSH 有効化

SD カードのルートにsshという空ファイルを作成する． Raspberry Pi Imager が SD カードをアンマウントしているかもしれないので注意する．

WSL を用いる場合は，エクスプローラで SD カードのドライブレター（E:とか）を確認した後，適当なディレクトリを作って

$ sudo mount -t drvfs E: tmp

でマウントし

$ sudo umount tmp

でアンマウントする．

SSH

SD カードをさし，raspi をルータに接続．電源を投入して起動を待ってから接続を試みる．パスワードはraspberry．

$ ssh pi@raspberrypi.local

複数の RaspberryPi のセットアップを続けていると

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@    WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!     @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

が出てくるかもしれない．

$ ssh-keygen -R raspberrypi.local

でホストの鍵を削除すれば接続できる．

SSH できない場合はここまでの手順か環境に問題がある．

$ nslookup raspberrypi.local

を試して IP がわからないなら環境の問題なので，ルータの設定画面を見るとか nmap を使うとか何らかの方法で IP を突き止めれば SSH できる．

IP がわかっているのに SSH できないならこれまでの手順の問題なので落ち着いて確認する．

ユーザ名piとパスワードraspberryを勘違いしていないか
電源は入っているか，起動しているか
空ファイルSSHができているか

IP の固定

/etc/dhcpcd.confの# Example static IP configuration:の部分を編集する．

interface
static ip_address
static routers

GUI の無効化

$ sudo raspi-config

からBoot Options -> Desktop / CLIと進み，consoleにする．最後に再起動される

pi ユーザの名前を変更

デフォルトではユーザ名が pi でパスワードは raspberry だと誰もが知っているのでそのままにしてはいけない． tmp ユーザを一度追加して pi から actat へユーザ名を変更し，パスワードを設定する．

$ sudo useradd -M tmp
$ sudo gpasswd -a tmp sudo
$ sudo passwd tmp

ログアウトして tmp で SSH しなおす

$ sudo usermod -l actat pi
$ sudo usermod -d /home/actat -m actat
$ sudo groupmod -n actat pi
$ sudo passwd actat

ログアウトして actat で SSH しなおす

$ sudo userdel tmp
$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
    "PermitRootLogin no"にして"AllowUsers actat"を追記する．
$ sudo systemctl reload ssh

おしまい

Raspberry Pi Imager がとても便利． windows ではそのままだと dd できないので面倒な手順を踏んでいたが，これ一つインストールするだけで解決するのでとても捗る．

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